壁面収納は単なる収納設備ではなく、一種の家具であり、インテリアなのかもしれません。
建築雑誌などで素敵な写真を見ると、いいなと思うものには共通した特徴がありました。
それは床から天井まで、隙間なくデザインした壁面収納が多いこと。
収納力だけを考えてのことではありません。
見せ方を大切にしているのです。
フルオーダーで造作するのが理想ですが、予算を考えると建材メーカーが発売しているイージーオーダーやユニットのDIYなども可能です。
種類も多彩で、リビングだけでなくダイニングや寝室などいろいろなスペースで活用できます。
いずれにしろ、人から羨まれる壁面収納をプランニングするためには、いくつかのコツがあるようです。
例えば、リビングに壁面収納を設けた場合で考えてみましょう。
第一は収納するモノは何か、どんな空間にするかを決めること。
リビングは家族が寛いだり、友人などを招く場です。
すべてを扉で隠して壁のように見せるのもいいですが、コレクションや趣味の作品、高級なお酒のボトルやグラスなどを飾るスペースを設けるのも一案です。
ダウンライトで照明を演出するなど、見せる壁面収納も素敵です。
そして、最も気を配りたいのはテレビをどのように組み合わせるかということ。
メーカーの収納家具には、テレビの大きさに合わせてユニットを組むものもあり、テレビ周辺機器なども機能的に収納できるのは便利です。
インテリアとの調和を考える場合、オープンな棚と扉のついた棚を組み合わせて、扉の素材やデザインで遊ぶのも面白いアイデアです。
最近の傾向はシンプル&ナチュラル。
扉材に木目柄デザインをあしらったりしたものが好まれているようです。
オシャレなデザインにこだわる一方で、絶対に確保したいのは安全性です。
地震などでも転倒しない施工や、揺れを感じると作動し扉を施錠する耐震ロックの採用、万一ガラスが割れても破片が室内に飛び散りにくい飛散防止フィルムなど、ご家族の安全を配慮しながら、ご自慢の壁面収納をお考えになってはいかがでしょう。