書斎という言葉の響きには何ともいえない奥行きを感じますね。
男性であれ、女性であれ、書籍に抱かれた空間で自分だけの時間を過ごす……こんな贅沢なシーンはないかもしれません。
書斎として独立した個室を確保できる場合はいいですが、個室が無理な場合でも、壁面収納を活用して書斎コーナーを設けることもできます。
ここでは壁面収納による書斎づくりのアイデアを紹介していきます。
まず最初に考えなければいけないのは、どのような書斎(書斎コーナー)にするかというイメージを決定すること。
壁面収納の色を白にするかダークな色にするかで雰囲気が違ってきますし、書棚をオープンにするか、扉をつけるかで感じは異なります。
リビング等のコーナーに書斎を設けるのなら、現在のインテリアとのバランスを考えて壁面収納を選ぶ必要があります。
IKEAなどの家具ショップのカタログやネットのサイトでも、書棚に使える壁面収納の種類やカラーバリエーションが豊富に掲載されていますので、それを参考にセレクトするといいでしょう。
そしてもう一つ考えるべき点は、どれだけの蔵書があるかを知ること。
ある程度の読書家であれば数百冊では収まらず、多い場合は数千冊にものぼるケースもあります。
本の種類も文庫本から単行本、美術書、あるいはCDやDVDなども収納したいという要望もあるでしょう。
本のサイズは単行本などのB6版は128m×182mで、文庫本は105m×148m、大きな画集は257m×364m、写真集は210m×297mとなっていますが、変型判などもあり、手持ちの本の主流はどの大きさかを見極めなければなりません。
例えば、美術書や写真集などが多ければ高さの高い棚を造る必要が生じます。
せっかく壁面収納で書斎を作るなら、コンセプトのある設計にしませんか。
標準的な書斎なら本箱ぐらいの壁面収納を設置するだけで十分ですが、もしリビングが2階まで吹き抜けている場合なら2階天井まである壁面収納を立ち上げるのも面白いアイデアです。
もちろん、高いところは可動式のハシゴで上ります。
コンセプトは家族でシェアする書斎コーナーはいかがでしょう。
地震対策を施してプロに施工してもらう必要がありますが、感動的な空間ができると思います。
吹き抜けでない場合でも、書斎に用いる壁面収納は天井までの高さがおススメです。
たくさんの蔵書を収納できますし、何よりも見た目がキレイです。
壁面収納に並べるのは書籍だけとは限っていません。
お気に入りの小物やアンティークカメラ、世界各地の化石など、見せる書棚も演出してみましょう。
扉をつけるのもアイデアで、来客などに見せたくない日用の道具や書類などを隠すことができて便利です。
リフォームなどである程度の金額をかけないと書斎は不可能と諦める必要はありません。
お気に入りの壁面収納を探して、自分だけの書斎を作ってください。